デザイン・製造・工事 を結ぶハブとなり、
思い描いた設計を現場でカタチにする。
デザイン・製造・工事のハブとなってスチールパーテーションの製作・施工の設計図面を起こし、現場で実現する設計監理。パーテーション設計で空間の可能性を自在に引き出す若林が11年のキャリアの中で追求してきたベストな働き方とは?
若林 薫
Wakabayashi Kaoru
設計監理
2014年新卒入社。住宅建築に憧れて、高専から建築学部へ。大学では建築計画を専攻したが、実際にものをつくる仕事に携わりたいと考えてITOKIに入社。産休前から施工管理技士を勉強して1級建築施工管理技士の資格を取得。現在、5歳と7歳を子育て中の母でもある。
Question.01
現在の仕事とミッションを
教えてください
オフィスビルや大学校舎などの室内空間を仕切るスチールパーテーションの設計図、施工図などを作成 してい ます。デザイナーと協力してお客様 のご要望を図面に落とし込み、自社工場で製作し、建築現場などで施工するまで一貫して担当します。
もともとは住宅建築に興味があり、大学では建築計画を専攻していましたが、実際に現場でものをつくる仕事にも携わりたいと考えて、ITOKIを選びました。建設業界は設計、施工の業務細分化が進んでいますが、図面から施工まで携われるのが魅力でした。
採用面接のときに統括部長に「物件の成功って何だと思いますか?」と逆質問したところ、「まずは安全」と即答されたことが印象的でした。いいものをつくるにはまずは安全から。それが高品質やお客様の満足につながることはもちろん、ものづくりの現場への配慮も含まれていると感じました。あのときの言葉は今でも私の原点です。

Question.02
この仕事で大切にしていることは何ですか?
設計監理は、デザイン・製造・工事を結ぶハブのような役割があると考えています。デザイナーが実現したい意匠と、実現できる技術は必ずしも一致するとはかぎりません。デザイナーの意図を読み解き、品質・工期・コストを考慮した上で実現する方法を考える。そこからITOKIクオリティが生まれると考え、デザインと技術者を密につないでベストを尽くしたいと考えています。
スチールパーテーションは、ドアやガラス、木(もく)を取り込んだり、機能性を追求したり、意匠の形態はさまざま。面白いのは、空間のイメージや機能をガラリと変える役割を果たしながらも、解体して組み直しできるフレキシビリティがあることです。施工の数年後に「社内部署が増えたから改修したい」「オープンスペースを作りたい」「他のフロアもお願いしたい」などふたたび依頼が舞い込むことも。目の前の仕事にベストを尽くし、長いお付き合いができる仕事をしたいと考えています。

Question.03
これからのビジョン・夢について教えてください
ライフワークバランスを大切にしながら、設計監理のプロフェッショナルとして成長していきたいです。
入社して4年ほどは大型物件を数多く担当し、3年間の産休・育休期間を経て、3年ほど前に復帰しました。復帰直後は部内のバックアップ業務やペアワーク というかたちで徐々に仕事に戻り、今はリモートや時短勤務を活用して、子どもの成長に合わせて仕事量を少しずつ増やしています。出産・子育て中では仕事をセーブしなければならない時期がありますが、産休前から勉強を始めて1級建築 施工管理技士の資格を取得することもできました。どんな人もライフステージに合わせて多様な働き方ができるのがITOKIの魅力だと思います。
新入社員時代に大型案件を担当し、膨大な業務と現場管理の大変さに困り果てていたとき、当時の上司から「終わらない現場はない」と励まされました。そうか、今日を頑張ればきっと成果につながるんだ、と張り詰めていた気持ちが解けました。今も子育てと仕事の両立で、大変だと思うときはあります。でも、一つひとつ積み上げていけば、きっと自分の道ができていると信じて進んでいきたいと思います。

※所属部署・役職は取材当時のものとなります