

ネクスト・テクノロジーを追求しながら
信頼のモノづくりを未来へつなぐ。
設備機器パブリック事業部のフラグシップ機であるSAS-Rの拡張開発に取り組みながら、追加装備の新規開発に挑む松永。イトーキが培ってきた技術的信頼を引き継ぎながら、「自分のやりたいこと」を追求しつづける自らの働き方を語る。

松永 誠也
Matsunaga Seiya
回路設計職
2020年に入社。イトーキで脈々と引き継がれてきた独自の技術力とモノづくり思想を吸収しながら、物流業界にインパクトと進化をもたらす未来志向の設備開発に取り組む。今ある技術を極限まで高めながら、ネクスト・テクノロジーに向けた挑戦にも乗り出す。
Question.01
現在の仕事とミッションを
教えてください
インターネットで洋服や生活雑貨を注文すると翌日には自宅に届く—— 便利で身近なネット通販は、もはや僕らの生活に欠かせない存在になっています。イトーキが1985年に日本で初めて作り始めた自動倉庫システムSASは、まさにそんな便利で快適な生活に貢献しているテクノロジーです。僕らの先輩である技術者が少しずつ改良を重ねながら、現在のSAS-Rまで進化させてきました。
そのバトンを引き継ぎ、商品や部材を棚から取り出して運ぶドーリー(水平搬送装置)とリザーバー(昇降移差載装置)をより高速に、かつ収納量を上げる開発を手がけています。さらに同時進行で、ソフトウェア設計チームとタッグを組んで、故障や不具合を未然に感知する「予知保全システム」の新規開発にも取り組んでいる最中です。

Question.02
この仕事で大切にしていることは何ですか?
この仕事の面白さは、自分の頭の中で構想したものを図面に描き、実際に試作をつくり、製品化・量産化するまで関われることです。製品の脳といわれる制御基盤の設計では、ただ効率・高速化するだけでなく、確実に運搬するために加速や減速の機能を精緻に作り込んでいきます。また、安全で信頼性の高い装置をつくることも重視しており、SAS-Rは自社基準の多項目にわたる厳格な品質検査試験をクリアしています。お客様の工場を訪問すると、20年以上活躍しているSASに出会うことも。あらゆる状況・環境を想定して、他社がやっていない試験項目まで徹底し、お客様の信頼を上回る丈夫で精密な製品をつくっていく。そうした信頼のモノづくり思想が社内で脈々と引き継がれているのです。
また、イトーキで働いて実感するのは、一人ひとりの自律性と裁量を尊重する職場であること。早くから研究職のリモートワークも導入していますし、出社時間も調整できます。みんなと顔を合わせて働く方がアイデアも湧きやすく、なにより仕事がはかどるので自分は出社がメインですが、働き方の自由度が高いことは大事だと思います。

Question.03
これからのビジョン・夢について教えてください
SAS-Rは多くの国内企業から高く評価される設備機器パブリック事業部のフラグシップ機ですが、技術者として新たなニーズを先取りするような新規開発にも目を向けていきたいと思っています。たとえば、工場内を縦横無尽に走るAGV(無人搬送車)やAMR(自律移動ロボット)は個人的に関心があり、リサーチしています。1985年にイトーキがSASを発売して、業界に大きなインパクトと進化をもたらしたように、ネクスト・テクノロジーを自分たちで生み出してみたいですね。
プライベートでは、1960年代ロックが好きで大学生から趣味で始めたアコースティックギターがエレクトロニックギターに進化しました。もともとエレキは好きではなかったのですが、実際に始めてみると音色のバリエーションにハマりました。やっぱり何事も一歩踏み出してみるチャレンジは必要ですね。仕事もプライベートも、自分が楽しいと思うことをとことん追求していく—— そんな人生を歩んでいきたいと考えています。

※所属部署・役職は取材当時のものとなります